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電子出版とは

電子出版とは紙に印刷され、店頭やサイトで購入することができるハードコピーを手にして読む書籍とは異なり、電子機器を利用して読む書籍のことを指します。パソコンにダウンロードして読むことができ、小型の携帯電子機器に移して読むこともできます。従来の紙の書籍との大きな違いは、紙の書籍では不可能だったハイパーリンクや動画、音声や、振動など電子機器ならではの機能があるところでしょう。
1980年代頃から書籍の電子化、電子出版の走り的な専用端末機は発売されました。1996年にはインターネット上にある書籍をオンライン決済で購入してパソコンにダウンロードをする形態の電子出版販売サイトの電子書店パピレスなども出てきましたが、いずれも世界標準になるまでにはいきませんでした。
しかし2007年にAmazon.comからKindleが発売され、 2010年にはアップルからiPadが発売されました。これらの電子機器の登場により電子出版は見なおされ始め、日本の大手出版社などは電子出版の標準化に遅れまいと日本電子出版協議会を組織化し、これらに対応できるようにしました。
電子出版自体は小説やエッセイや論文などの文章や画像などをCD-ROMなどのメディアに収録したり、ウェブを通して販売を行うもので1980年代頃から始まりました。CD-ROMなどでのパッケージによる出版が中心でしたがインターネットの普及に伴い、最近は紙の書籍と同様の内容を持ったデジタルコンテンツを、ウェブを通して配信するオンライン系電子出版が主流になっています。


電子出版のメリット

電子出版のメリットとして一番に挙げられるものはかさばらないことでしょう。紙の書籍は読み終えたら書籍を本棚にしまうことになります。書籍の数が増えれば次第に貯まっていきますので、保存しておく本棚のスペースもさらに多く必要となってきます。また大量の紙の書籍を何十冊も持ち歩いて通勤通学をするというのは無理な話です。
それに対して電子出版は電子化されたデータですから、大量に購入をしても本棚のスペースを奪うこともありませんし、持ち歩くにも苦労はありません。また、電子出版は1冊の値段が低いというのもメリットの一つといえるでしょう。
もちろん出版をする側にもメリットはあります。電子出版を出版する場合、紙の書籍を電子化すればいいわけですからこれまでのように印刷をしたり、製本をしたりという作業がなくなりますので印刷代や紙のコストを削減できます。また電子出版は内容の変更や改訂版を簡単に作ることができ、費用も紙の書籍より少なく抑えることができます。
また電子出版はテキストやPDFの形式以外に音声ファイルにも変換することができますので、目の不自由な方もすぐに書籍を楽しむことができます。これは電子出版だからこそできることです。
また自分で書籍を出してみたいと思ったとき、通常の出版方法ですとかなりのお金と手間がかかります。電子出版を商品とする電子出版ならば簡単に個人出版ができます。電子ですから印刷などの工程がありません。方法さえ学べばすぐにでも電子出版を配信することができるのです。万が一データが壊れてしまったり紛失してしまった場合でも一度電子出版ストアで配信してしまえば、それ自体がバックアップの代わりになりますので心配はありません。
紙の書籍にしかないメリットがあるように、電子出版にも電子出版でしかありえないメリットや良さがあります。いずれ技術も進歩して現在の電子出版の難点をカバーする開発がされていくことでしょう。


電子出版のデメリット

電子出版にはあるのはメリットばかりではありません。
まず電子出版を保存するパソコンや電子出版専用端末が機械であるということです。システムや機械自体に故障があれば何十冊と貯めていた電子出版のデータは消えてしまいます。また電子出版はパソコンを同様に長時間画面を見続けると眼精疲労にもなるでしょう。
また電子出版における一番のデメリットは特徴の一つともいえる端末のデザインです。電子出版自体には形がありませんが電子出版を読む専用端末はスタイリッシュです。しかし機械であるがゆえの無機質さを感じます。仮に何百万人が評価をした名著でも電子出版で読むといまいち感動が伝わってこないものです。
また、一般的に本と言われてまず思い浮かべるものは紙の書籍だと思います。本来書籍とは中身の良さだけで評価をされるものではありません。表紙や装丁などのデザインも含めたデザインにも良さがあります。見た目にも素晴らしい書籍ならば本棚にあるだけでも存在感が違います。そして1枚1枚自分の手で直接ページをめくれるところ、もう一度見たい場面を探すときにはっきりと覚えていなくても感覚で探すことができるところなどは、電子出版では再現ができない紙の書籍の良さです。
出版業界では紙の書籍がまだ筆頭です。頑なに電子出版を否定する人もいます。実際海外では普及しつつある電子出版ですが日本では難しいとも言われています。電子出版が大衆化するためにはまだ多くの課題を解決しなくてはいけません。


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